鬼平犯科帳

今日は、先週、
ハリー・ポッターを見ちゃったので、
見られなくなった、「鬼平犯科帳」を見ました。

時代劇、大好きです。

何でも好きってわけでもなくて、
必殺仕事人のような、光と影の映像美とか、
鬼平のような、表裏の世界のやるせなさに、惹かれます。

明るい道を歩いている者と、
日陰で暮らす者。

そこに、粋に出入りできる鬼平こと長谷川平蔵。
格好いいなぁ〜

男が惚れる男って、
あんな感じなんだろうなぁ。

人間味溢れる人柄で、
部下からも、
密偵となっている元盗賊の面々からも、
慕われている。

その根底には、
貴賤を問わず人間を愛おしいと思う心があるから。

テレビドラマで、
小説が原作だけれども、
相手をきちんと「人」として向き合うその姿勢には、
学ぶべきことがあります。

今回のドラマで、
最後に、鬼平が語りかけるところがあります。

『欲深い奴は、人の心まで欲深く邪推する。
 此度の一件、すべて己の欲深さが引き起こしたものと知れ。
 権三郎、お前は、なんとも、哀れな野郎だな。』

この権三郎は、自分の思い込みで、恩人に刃を向けることとなりました。
鬼平は、その恩人を自分の密偵として働かせるつもりでした。
人と人との想いは、時として通い合うことなく、凶刃となりました。
(詳しい内容は書いていなくて、ごめんなさい)

欲深い人間に、悪の一文字を付けてしまえば、ラクです。
その人との間に、つながりを切ってしまうのですから。

でも、「哀れな」と感じるところに、
鬼平の鬼じゃない心根を感じます。
中村吉右衛門さんの演技と共に、
人間味溢れる鬼平の魅力がじわ〜っと、画面から漂います。

良質の大人のドラマ、もっと見たいな。
それよりも、鬼平DVDボックス欲しい〜

今日は、吉右衛門さんラヴ〜の日です。
読んでくださって、ありがとうございます!