裁判の傍聴に行ってきました

昨日、裁判の傍聴をしてきました。生まれて初めての裁判体験です。ワクワクドキドキしましたが行って良かったです。

どんな裁判かというと、同性婚を求める「結婚の自由をすべての人に」訴訟です。この裁判も含めたいろいろなことは、『MARRIAGE FOR ALL JAPAN -結婚の自由をすべての人に-』にて詳しくご紹介されていますので、どうぞご覧ください。

なぜ傍聴に出かけたのかというとまずは好奇心です。裁判なんて縁のないものだけど、ドラマで観る裁判所の雰囲気も知りたかったし。ミーハーですが、身近に体験することで、いざという時の参考になります。

それに近く（名古屋市）でやっていたということ。

同性婚については、夫婦別姓を願うように、わたしの中では何も不自然ではないものだから応援したかったこと。
そして。

こちらの本。東京での同裁判(各地で同時に始まったのです)原告のおひとりの小野春さんの、『母ふたりで“かぞく”はじめました。』に後押しされました。

著書の最後に、「この訴訟は、世論や注目度に左右されると言われています。ぜひ、皆さん傍聴にいらしてください！」と書かれていたからです。

今回は、名古屋訴訟の原告の方が『意見陳述』をなさると言うことで、これまた「傍聴にきてください」とTwitterで投稿されていて行ってみようと思いました。

裁判所では持ち物検査(X線)や金属探知ゲートとかあって、かなり本格的（当たり前）ですが、職員さんたちはみな厳ついのかと思ったら丁寧で穏やかで親切で、妄想していた冷たい感じではありませんでした。

コロナの影響で傍聴席が減らされていたので、入場できない人もいたということで、注目度Maxの裁判でした。

被告(国側)も原告側もそれぞれ大きなファイルを机に立てていて、あれは何かの威嚇なのか、決まりなのかとちょっと面白く思いました。裁判長のところには、山のようなファイルがあって、あれを全部読むのはすごいもんだなぁと感心したりしていました。

裁判が始まる前に、今回の意見陳述を印刷した物をいただけました。嬉しいお土産です。なんか子どもの体験記のようですね（笑）すみません。感じたことを正直に書いていますので😅

この訴訟の報告会が、YouTubeに載っていますので、気になる方はそちらもご覧ください。マリフォーチャンネルさんの名古屋「結婚の自由をすべての人に」訴訟第６回期日オンライン報告会です。

傍聴自体が初めてなので、何をどう見たらいいのか分かっていませんが、原告の方が訴えた『意見陳述』に胸を打たれました。５分ほど？もっとでしょうか。切々と訴えた言葉に、胸がいっぱいになり、終わった時には拍手をしたい気分でした。

しかし。ここは法廷。そういうことはダメとさすがのわたしも分かっていたので、ぐっと我慢で心の中で大拍手。

あなたはご存知でしたか？

異性間では何てことはないことが、同性間では不可となっていたり、心折れそうになるくらいとても面倒だったりすることを。

配偶者ではないために、住宅ローンを共同で組めなかったりすることを。

配偶者ではないために、病気になったり、亡くなってしまった時に、異性の夫婦ではスムーズなことが同性では同じではないことを。

クレジットカードの家族カードや携帯の家族割引すら、簡単にできないことを。

パートナーシップを認める自治体が出てきてはいても、それは国が認めているものではないので、不確かな部分がたくさんあることを。

最近は少しずつ変わってきていますが、以前、法的に認められた家族ではなかったので、臨終に立ち会うことが許されなかったこともありました。

なんかおかしいですよね。

ただ愛し合っているから一緒になりたい、結婚したいってことだけじゃないのです。

家族なのに家族と認めてもらえない。性別の問題だけで、あなたたちは違うからと同じに扱ってもらえない。異性の夫婦がごく当たり前に何の面倒も要らずに手にしているものが手にできない。そこに存在しているのに存在していないものとして捨て置かれていることはやっぱりおかしいと思います。

傍聴する機会があれば、ぜひ行ってみてください。札幌、東京、名古屋、大阪、福岡でこの訴訟が行われています。どこかでこの訴訟について注目していてください。そういうものが力となっていくと思います。

同性婚、いずれ実現していくので応援していきましょう。

今日もまたお読みくださいましてありがとうございます。たくさんの愛と感謝を。

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