
動物園で、さて誰とお話をしようかな、誰がお話を聞かせてくれるかなと不安半分と期待半分で彷徨ってました。
猛禽類のコーナーは少し裏手だったので人が少なく、ぼんやりと眺めていたら、チョウゲンボウ(チョウゲンボクだと思ってました♪)さんがじっと見つめてくれてました。
この方となら落ち着いてゆっくり会話ができる気がしたので(←こういう直感は大事ですね)早速、相手になってもらうことにしました。
割と身近にいるのかな。鳩と同じくらいの大きさで猛禽類をイメージする感じとは少し異なるような小振りの鳥さんでした。
最初に聞かせてくれたのは、
チョウゲンボウさん:(見に来る人たちは)着飾っているけれど、ぼくたちのほうが、ずっと綺麗だよ。
動物園ってデートとかで出かけたりしますよね。(あぁそういえば、そういう「おデート」したことないが 苦笑)そういう時って、お洒落していますよね。でも、どんなに着飾っていても、自分たちの姿のほうが美しいよと言っていて、とってもお茶目さんでした。

「生きる」ことについてどう思っているのか聞かせてくれる?
チョウゲンボウさん:ただ生きる。そして死ぬ。
実に潔い答えでした。悟りを開いたお坊さんと会話しているかのような、そんな気になりました。



動物園というこの環境をどう思っているの?
チョウゲンボウさん:不思議な環境。一般的ではないところだと思ってる。



動物園にいるあなたたちだからこそ、人間に伝えられることはあるかしら?
チョウゲンボウさん:人がすべてではない。人間が動物の中で一番強いわけでも、尊いわけでもないと思うよ。



囚われた状況で考えたりしていることで、私たちに伝えたいことはある?
チョウゲンボウさん:(動物たちが)囚われている環境から、何かを気づいてほしい。その環境を知ってほしい。環境から何かを感じてほしいんだ。そして、あなたたちのいる外の世界には、動き回れる自由があるということを。(その自由は)当たり前ではないということを。



あなたはここでどんな役割を果たしているの?
チョウゲンボウさん:孤独な人の心を癒したりもしているのさ。あなたのような。
最後の所はドキッとしました。確かに少し疲れていて、実習が上手くいくか不安だったし、心細さ全開だったかも(笑)見抜かれちゃったわ、さすが猛禽さん、恐るべし!
この猛禽コーナーは、少し端っこのほうなので、先に書いたように、人通りが少ないところで閑散としてました。猛禽さんたちを見ながら、ボーッとできるようにベンチもあったりして、孤独でただ立ちつくしている人もいるのかもしれません。
彼(チョウゲンボウ)自身、1羽だけで暮らしているので(両サイドには別の猛禽がいます)もしかしたら、孤独のエネルギーを出している者に対して、敏感に何かを嗅ぎ取っているのかもしれませんね。
彼との会話、私にはとても学ぶことが多かったです。
動物園にいる動物たちは、実にいろいろなことを感じ、考え、生きています。彼らにも心があって生きているのです。それを深く感じ取った時間でした。
まだもうちょっとご紹介したい話もありますので、続きはまた次回に。
今日もまたお読みくださいましてありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。
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