日常を撮る

先日のことです。20数年前のある期間、何をしていたか、何を考えていたかを振り返る機会がありました。

当時は、日記なども書いていなかったので、写真が思い出すヒントになるのではないかと、古い写真をあさってみました。

20数年前だと、ロンと一緒に暮らしていた時期なので、ロンの写真の中からヒントがあればと探してみたのですが、結局、該当期間のものはありませんでした。

そして、気づきました。

あれ？思っていたよりも、写真がないけど？？？

たくさん写真を撮りためていたつもりだったのですが、どうやらそれは私の記憶違いでした。

ロンと暮らし始めた頃はまだフィルムカメラで、その後、デジカメに変わっていた時代です。

だから今のように、気軽にいつでも撮るということがなかったのでしょう。

どこかに行ったら撮影するというような記念写真が多かったかもしれません。家の中での写真も、もちろんありますが、全体的には少ないものでした。

でもこれは、写真を撮る習慣がついていなかったというよりも、「(この暮らしに)終わりなど来ない」と考えていたからです。

そう「終わり」です。「命の終わり」「暮らしの終わり」です。

何をおかしなことをと思われるかもしれません。

アニマルコミュニケーター、エンジェルワーカーとして活動している今とは違っていて、当時は、旅立ちのことも、死のことも、永遠の絆のことも、何もかも分かっていませんでした。

もちろん、どの命にもいつかは終わりがあることは知っています。

だけど、なぜだか、それは我が家には関係ないことだと思っていました。

ロンとの別れなど来るはずがない。だから、写真などでまめに記録しておかなくても大丈夫と。

何の根拠もないのに、どこかでそう思っていたのです。

アニマルコミュニケーションを行っていて、動物さんたちから教えてもらう１つに『ご家族との思い出の日々』があります。

色々な答えがありますが、その中で最も多い答えが何か分かりますか？

それは「日常」なのです。

普段の暮らし。当たり前の日々。

旅立った動物さんに聞くと、これが一番大好きな時間と教えてくれることが多いのです。

好みはいろいろありますが、当たり前の日常の中に、何も飾らない自然な姿があるからなのかもしれません。

自然に過ごしている家族の姿が、一番大好きだからなのかもしれません。

私の話に戻りますが、ロンとの日常の写真も全くないわけではありません。何気ない日々の写真も、もちろんあります。

でも、もっと撮っておけばよかった。今はそう思っています。

終わりが来るわけないという考えがどこかにあって、まめに撮らなくても、いつでも撮れるのだからと思っていたかつての自分の頭を、はたいてやりたいです😅

だからなのでしょう。カリンやデンデ、ムテンの写真は、割とまめに撮っています。

ムテンに関しては、命の期限がある程度、予想されていることもあって、さらにこまめに。

今、動物さんと暮らしている方は、どうぞ、たくさんの日常を撮っていきませんか。

人も同じことだと思います。いろんな日常を気軽に撮れる時代ですもの。いい時代ですよね。

もう今は撮ることができない方は、心の中のカメラを起動してください。あなたの心の中で、かつての日常を思いおこして、シャッターを押しましょう。

大丈夫、ちゃんと記録されていきますから。

「美しい人はより美しく、それなりの人は」って、ご存知の方もいるでしょう😊心の中のカメラは、ぜ〜んぶみんな、美しく素晴らしい写真に仕上がっていきますよ〜！

当たり前の日常って、本当にとても素晴らしいものですね。日常、とってもいいものです。

今日もまたお読みくださいましてありがとうございます。

たくさんの愛と感謝を込めて。

ムテンの日記は毎日更新中♪

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