「今、ふくしまは…聴こう・語ろう・見よう」に行って来ました

先週の土曜日、
名古屋市熱田区で「今、ふくしまは….聴こう・語ろう・見よう」という催しが、
ありました。

私が普段利用しているにんじんCLUBのイベントで、
ビッグイシューの出張販売もあるとのことで、
どうしようかと思っていたのですが、
その前日に、
朝日のあたる家』を観たこともあり、
被災者の方と直接お話しを聞けるなら、
聞かなくちゃと思い、出かけました。

ちょっと脱線するけれど、
この映画、
上映館が増えてきているそうで、いいですよね。
フィクションなのだけど、
今、私たちが直面している事実とリンクして、
時折、涙がどっと溢れてきました。
いい映画だなと思っています。

催しは、原発被災地の写真展、

いいたてカーネーションの会の商品販売、
蓮笑庵くらしの学校のお話、伝統工芸品の販売と、
わっぱん&ビッグイシューの出張販売、
そしてお話会でした。

上の写真のものは、
福島市松川町の仮設で暮らすお母さん達による
「いいたてカーネーションの会」のお品です。
紫色だと、ついつい、買ってしまう…..

このお母さん達、とっても明るい。

このイベントの主催は、
うつくしま ふくしま 福幸プロジェクト さんですが、
なんと、
この会場まで福島から10時間ほど掛けて、
プロジェクト代表の方の運転で愛知までいらっしゃったとか。

飯舘にいらした頃には、
電車にもあまり乗ったことがなかったらしく、
今回は、巡業(笑)なので、
愛知、三重、岐阜に1週間ほど回られるご予定で、
そんなに家を空けたこともないから、
気分転換にもなって楽しいとおっしゃってました。

これまででは考えられなかったような多くの方達と会って、
話すことができることは楽しいと。

とにかく明るい方達で、
このお母さん達の仮設は賑やかだそうです。
子供が何か悪さすれば「こら〜」と怒るし、
それでも、互いに知らない同士が住み始めて、
挨拶もろくに出来なかった子供が、
だんだんと挨拶したりして暮らしているそうです。

他の仮設は、とても静かなところもあって、
自分たちの所はとかく賑やかなので、
今回、巡業に出ていると、
自分たちの仮設は静まりかえっているかもと、
軽口を叩いていらっしゃいました。

ストレスをためないようにしているそうだけど、
外で賑やかに挨拶し、家に入ると、
「これからどうしようか」とふと思うこともあるとも。

しんみりとした話、苦しい話は、
ほとんどありませんでした。

始終、明るい笑い声が絶えなかった。

蓮笑庵の渡辺仁子さんのお話の時には、
穏やかな魂のお話、心のお話などあって、
この時はまた、少し、
ゆったりとした空気が漂っていて、
蓮笑庵、行ってみたいなと思いました。
素敵な空間みたいなんだもの。

それでも、やっぱりお母さん達の、
素朴でパワフルな明るさが上回っていた気がするけれど。

きっと、いろんな想いはいっぱいあるよね。
そんなの当たり前。

だけど、生きていこうとする人の強さは素敵。

蓮笑庵の仁子さんの話の中で、
震災後、何か困ったことはないですかと聞かれ、
「仕事が欲しい」と伝えたという話が、私には印象深かった。

カーネーションの会の方達も、
「手仕事」をすることで、
仮設で暮らす方達に元気を与えるものに繋がっていった。

被災者とは関係ないけれど、
ビッグイシューもまた、
「仕事」(販売)をすることで、
ホームレスの方の自立を支援していく。

人は生きていくために、お金も必要。
でも、人としての誇り、尊厳のために、
働くことはもっと大切なこと。

この場合の働くは、
家事労働も、もちろん、含みます。
お金が介在しないことも、含みます。

誰かの、何かの、役に立っていたいもんね。
生きていくよすがに。

それにしてもね、このお母さん達、
参加者の方達からの質問があっても、
愛犬の話をずっとしてみたり、
ご主人とのケンカの話をしてみたり、
どこかずれていたり、脱線したりしていて、
微笑ましかった〜。

特別な可哀想な人たちじゃなくて、
そこらへんにいる、隣のオバちゃん達なの。
それが、たまたま、原発事故によって被災者になっただけ。

そんな当たり前のことがよく分かった催しでした。
参加できて良かった。

今日あたりは、そろそろ帰宅かな。
各地に笑いを振りまいて下さった福の神様達だな。
幸せいっぱいでありますように。

お読みくださってありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。

〜 今日のいいこと 〜
 今日で、何とか予定通りエンジェル書パステル間に合った。
  近々、アップします。
 生きていること。