
最初に。ちょっと長いです。ロマン少なめです。
昨夜、
恒例の美輪明宏さん『ロマンティック音楽会』に行って来ました。
イベント前なので、
愛のチャージをしに行こうと出かけましたが、
そんなことは二の次のような、
現実をしっかり見つめていかなければという思いいっぱいになる、
非常に、考えさせられることいっぱいの音楽会でした。
会場に入ればすぐに、美輪さまの祭壇(笑)があって、
いくつかの編みぐるみの美輪さま人形があって、
レディーの皆さま、順に写真をお撮りになっている恒例の姿。
華やかな雰囲気いっぱいの、ワクワクとした、
おそらく皆さん、
私同様に愛の充電にいらした方が多いのでは。
そして、幕が上がったら。
曲目リストなど、
これから公演される場所もあるからあげませんが、
のっけから圧倒的な世界へと引きずり込まれます。
でも、それは、いつもの華やかなものとは違う…..
今回の音楽会では反戦歌を中心にすると、
たしかNHK等で言っていた気がするのですが、
まさに前半は、そのオンパレード。
後半は、ロマンティックな舞台で、
みなさん「ほ〜」とため息が出るものでした。
で、今回は、
今までとは随分違うと思いました。
美輪さんって戦争体験者なので、
あちこちで戦争について反対意見を述べているし、
もともとそういうスタンスの方だけど、
ここしばらくの音楽会において、
戦後の復興などについてはお話になることがあっても、
それ以上の現政権に関して話すことは少なかった気がします。
あ、天敵の石原慎太郎については、
たまに話している気がしますが。
今回も、
「(暴言が過ぎるので)口に絆創膏貼った方がいい」と、
言っていらしたな〜。
拍手喝采が巻き起こり、気持ちよかったわ。
だって、女性蔑視ひどいもんね、あの人。
自民党が、好き勝手にやりだして、
戦争への道を嬉々として進もうとしている状態の時、
美輪節が炸裂するのじゃないかしら。
昨日は、本当にそんな感じでした。
今日は講演会に来たのかしらと思うくらい、
次から次へと、
平和に関すること、政治に関することなど、
たくさんお話になっていました。
原発のことも話していました。
福島の状況のこと、汚染水のことなど、
問題は山積みなのに、
原発を輸出しようとしていること。
オリンピックも、
それよりも今やらなければいけないことがあるということ。
音楽会の前に国会中継を見ていたら、
安倍さんはしどろもどろでどうしようもない。
ストッパーになるはずの副総理もわけがわからないし、
石破さんの「戦争に行かない人は死刑」発言なんて、とんでもない等。
9条改正も、
自分たちは戦争に行かなくていい安全圏にいるけど、
もし仮に、
言い出しっぺの政治家達が真っ先に鉄砲担いで戦争に行き、
その配偶者も一緒に戦地に行き(これは、もうちょっと過激な表現でしたが)、
支持者達も戦地に行くのであれば、
それならどうぞと、皮肉たっぷりに。
でも、政治家達は使いっ走りだと。
戦争は儲かるものだから、手ぐすね引いて、
今度はここ、次はここと、
考えているのが経済を牛耳っている人たち。
財界、爆弾等を作る科学者が裏にいるから、
それを引きずり出さねばと。
そして、これは同様のことを、
よくテレビ等でも仰ってるから、
お聞きになった方も多いと思う。
「徴兵制になったら、
皆さんのご主人、お父さん、息子、ボーイフレンド、兄弟、
みんな戦争に行くと言うことなんですよ」
じっくり考えてみて下さいね。
そうですよね。
そうなんですよね。
私、昨日からずっと思っているけれど、
普通に暮らしている方達の中に、
戦争をしたい人がいるなんて思えない。
殺し合い、イヤだよね。
今回の音楽会では、
30年、50年振り(だったかな?)に歌う、
反戦歌が多いとのことでした。
『祖国と女達(従軍慰安婦の唄)』。
かつて(30年くらい前?)テレビ東京で歌ったそうです。
それ以降は放送禁止になっているそうなのだけど。
機会があったら是非、聴いてみて欲しい。
『白呪』 というアルバムに入ってます。
この歌に伴って、従軍慰安婦の方達の話も。
外国の方達もいたけど、日本人もたくさんいたこと。
色街にいた女達が、
戦争でそういう場所すら禁じられ、
満州に連れて行かれて、慰安婦になっていったこと。
死んだ時は、日本人だとばれないように取り繕われ、
ぼろきれのように現地に捨てられたりしたこと。
帰ってきてからのこと。
どこの国の女とか、そういうの関係ないよね。
戦争下に起きた女性への性的暴力。
それは、何人かなんてこと関係ない。
そういえばこの話の関係で、
橋下さんのことも出てきたな。
彼は差別されて生きてきたので(美輪さんは差別された人を応援する方なの)
これまで応援してきたけど、
あの発言で、もう切ったと。
これまた場内、「やったね」の拍手が。
とにかく前半のステージは反戦色濃厚のものでした。
平和がいかに大事か。
今、どんな状況なのか。
それを私たちに全身全霊で伝えるものでした。
それでもね、
政治家達はとんでもないことしていたりするけど、
日本というこの国の底力には、
大いに期待していると。
大きな災害があっても、
政府は何もしてくれないけど、
民衆の力で復興をとげてきた。
関東大震災があっても、東京は復活し、
戦争があっても、また復活した。
阪神淡路大震災があっても、
神戸はこれまでより素晴らしく復活した。
「だから、福島も。他の地域も。ちゃんと復興します。
日本人の底力は素晴らしいものがあるのです。」
(日本人と言うけれど、この場合は、日本に関わりのある人々という意味です、念のため)
諦めてなんかいないのです。これっぽっちも。
素敵でしょ?
若い力、礼儀正しく、
思いやりがあって、親を大切にする。
そういう若い人たちがいるから、
(この国の未来に)希望があるとそう思っていると。
光はある。
私もそう思う。
原発をなくそうと、
脱原発デモなどを中心になって催しているのは、
若い世代が多い。
だから、私も、希望があると、そう思ってる。
そして「希望」について。
自分が望むもの、こうありたいと思うもの、
それを持って生きていくのは大切なこと。
そのために「努力」もしていく。
いいこだわりと、悪いこだわり。
大地がくれる無償の愛。
ご自分が体験し、見聞きしてきた差別に対する話。
などなど、本当に今回は、
実に濃厚なお話がいっぱいでした。
いずれまた、書くかも。
今、私たちは、憎しみへの道に、
戦争という殺し合いの道に、
行くかもしれないという状況にあるようです。
だけど、そうじゃない道へと、
繋いでいくことは出来る。
見つめていきましょ。
考えていきましょ。
行動できることは、行動して、
調べられることは調べて、
出来ることはやってみましょ。
それぞれが、それぞれの所から、
自分なりの方法でやれることはあると思うから。
愛は、最高だしね♪
では、長々と失礼いたしました。
最後に、
美輪さんが仰った言葉をあなたに。
「また明日からがんばりましょう」