図書室で

図書室で、本を探していたら、
声が聞こえてきました。
なにかの物語を読んでいる声です。

とても優しそうな声で、お話しされていました。

お祖父さんがお孫さんに読み聞かせをしていました。

きっと、いつも読んでいらっしゃるのか、
とても読み慣れた聞きやすい口調でした。
私もじっと聞いていたかったくらいです。

それまでにも何冊か読んでいたようで、
もうおしまいと、
聞こえたときには、
あら残念と思っちゃいました。

二人が座っていたその空間は、
とてもあったかい空気に包まれていて、
幸せのお裾分けをいただいたような気分です。

誰かが誰かに本を読んでいる姿、
それをじっと聞いている姿、
あったかい感じが漂っていますね。

私の記憶の中では、
小学校の高学年の頃、
担任の先生が本を読んでくれたことを思い出します。
普段は賑やかなクラスだったけれど、
その時間だけはみんな、
じっと先生が読むのを聞いていました。

自分で読まなくてもいいからラクだとも言えますが、
誰かに読んでもらうと、
いつも以上に空想力が広がっていくから、
それが楽しいと思えたからなのかもしれません。

子供のワクワクした気持ちと、
そんなワクワクを感じる大人の気持ちが混じり合って、
あったかい空間を作り出しているのかもしれませんね。

身近だけど、
小さいことなのかもしれないけれど、
そんなささやかでもあったかいものに出会えて、
とっても嬉しかったです。

今日もまたお読みいただきまして、ありがとうございます。
いっぱいの感謝と愛を込めて