『東京バンドワゴン』

あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ。

その1行が、番外編を除いた各本の最後のページに載っていました。
それだけでもう、やられちゃったなぁという感じでした。

なんだかよさそうかもという、「ピン」と来る感じ。
誰にもある素敵な感覚。
それが働いたのが、
小路幸也『東京バンドワゴン』シリーズです。

本を開いて、
最初の人物紹介のページを読んで、
もう、最初の予感は的中したと感じて、
一気に読み進む時の楽しさって、
たまらないです。

キャラが立っているという表現って、
マンガが発端なのかもしれませんが、
それぞれの登場人物が、
しっかりと確立されていて、
生き生きと動き回るのが想像できるのは、
妄想力旺盛な人間にとっては、
嬉しい限りです。

京極作品を初めて読んだときに、
キャラ立ちの楽しさをワクワクしながら読んで、
一気にファンになったものですが、
久しぶりに、そんな感覚の本に出会ったなぁという感じです。

乱読気味なので、
ジャンルを問わず読みますが、
読了後に、
ワクワクする感じが残るものや、
不思議感覚が残るもの、
楽しかったなぁと感じるもののほうが、
最近は自分に向いているようです。

先日、ドラマが大好きな方とお話をして、
最近のドラマのことなども色々と、
語ってみたのですが、
〈あの頃〉のドラマが好きな方には、
きっと、楽しい小説なのではないかなと思います。
そして、
〈今〉だからこそ、
こういうハッピーなLOVEにあふれたドラマが見てみたいな。

今日もまた、お読みいただきましてありがとうございます。

いっぱいのLOVEをこめて