『チョコレートコスモス』

少女時代を少し思い出しました。
恩田陸『チョコレートコスモス』です。

少女の演劇バトルといったような本の説明もあったので、
中高生くらいの登場人物かと思って、
なかなか読まずにいたのですが、
これまで読んだ恩田作品の中で、
一番“熱い”お話だったように思います。

某長編演劇マンガを思い浮かべてしまうこともありますが、
もっと、熱いかな、私には。

中学生の頃、私は演劇部に入っていました。
かなり夢中になっていて、
将来は女優になりたいなどと、
とんだ勘違いをした時期もあります。
みんなで作り上げる舞台の魅力や、
緞帳が上がるときの何とも言えない緊張と胸の高まり。
かなり熱い演劇部員でした。

そんな時期もあったのに、
本当にすっかり忘れていて、
中学で思い出すのは、
友だちと「クックロビン音頭」を踊ったことくらいです。

だから、このお話を読んで、
古い記憶が少し甦ってきました。

面白いものですね。
あのころは、本当に全力で取り組んでいたのに、
すっかり忘れているなんて。
きっと、無我夢中で、がむしゃらに、
突っ走っていたんでしょう。
その時にやれることは、
精一杯やっていたんでしょう。

30年前になるのかぁ。
忘れていても仕方がないかな。

大人になって、
いつの間にか要領や言い訳が上手くなってきたけれど、
そういう様子を、当時の自分が見たら、
なんて言うのでしょうね。
怒られそうです……
今は今で頑張っているのだけど、ね。

忘れていた時の中の自分に出会えた本でした。

〜 今日のいいこと 〜
梅を漬けた。おいしくな〜れ。
アコン無しでも今日は何とか過ごせそう。
大好きな仲間へ癒しのプレゼントができること。
朝ご飯、ちょっぴり、少なめに我慢できたこと。
〜 ☆ ☆ 〜

今日もまた、お読みいただきまして、ありがとうございます。

いっぱいのLOVEをこめて