
今日は、本のお話を。
春になると、私のお楽しみがやってきます。
毎年4月に、
小路幸也先生の〈東京バンドワゴン〉シリーズの最新作が、
発売になるのです。
前にも少し書いているのですが、
心がほっとなる優しくあったかいホームドラマ小説です。
亀梨君主演でドラマ化もされましたから、
ご存知の方も多いかもしれませんね。
上の写真は、先頃発売された、
『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』です。
そして、
同じ時期になると、
このシリーズに惚れ込んだ方たちが作ったファンクラブが、
発売を記念して、
Twitter上でのお祭りイベントが行われます。
同じ作品を好きな者同士が、
緩やかにわいわいと頷きながら楽しむ、
ひとときの幸せな企画です。
今年は、
〈東京バンドワゴン〉シリーズの中で、
心を鷲掴みされた場面「私の神シーン」がテーマです。
さて、どうしようかと思い、
第1作から読み直してみて、
各刊から選んでいこうと決めました。
せっかくなので、
こちらにも載せちゃいます♪
言葉足らずの部分も幾つかあるので、
少し修正も加えています。
あなたの読書の参考にでもなったなら、
とっても嬉しいことだなぁって思っています。
それでは、ご紹介していきます。
まずは第1作『東京バンドワゴン』から。
ラストで、青の結婚式に池沢さんが混ざっていくところ。
その少し前に我南人の台詞、
「LOVEの形は人それぞれだよぉ。君なりのLOVEがそこに籠もっていたんだよぉ」で、このシリーズの虜になりました。
これを書いて、はたと気づきました。
〈東京バンドワゴン〉シリーズ中には、
大好きなシーンがいっぱいあるので、
まだまだ書いていきますが、
これだけは抑えておきたいのです。
とても荒っぽい選択ですが、
各刊冒頭のサチさんの語りのシーンです。
これで始まるから堀田家の物語に引き込まれるのです。
この本を読み始める時に、
まず最初にサチさんの語りがあるのです。
それを目にすると、
「あぁ、またこの世界に帰ってきた」と思い、
あたたかいものが心に流れていきます。
日常のあれこれを一旦置いておいて、
心をほぐし、朗らかになる入り口。
大好きです。
第2弾『シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン』から。
やっぱり藤島さんの所に向かうシーンでしょうか。
そして、もう一つ、何十年ぶりの再会。
誰と誰が再会するのかは、
これから読む方のお楽しみに。
第3弾『スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン』から。
すずみさんの啖呵がやはり一番に浮かびます。
ドラマでの多部未華子さんの啖呵も良かったです。
そしてもう一つは、
クリスマスイブに出てきた聖護院蕪白煮。
コウさんへのクリスマスプレゼントだと思います。
後は随所に見られる藤島さんのかっこよさ。
第4弾は番外編となる『マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン』から。
実はこれが一番好きだったりします。
単独でもいける話なので、
ドラマ化して欲しいななどとも思っています。
やはり出会いのシーンです。
男達に連れ去られそうになるお嬢様の前に現れて、
「おう!待ちな!」と助けに入り、
その後、
流暢なキングズ・イングリッシュで話し出す若き日のあの人。
これは惚れるよなぁ〜。
第5弾『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』から。
研人の卒業式の場面です。
どんどん成長する彼の中にも、
しっかりとLOVEとrock’n’rollがあることを、
感じさせてくれるシーンでした。
そしてもう一つは、
かつて同じように動き回った人たちがいたように、
大切な場所を守るために、
敢えて1人だけ泥を被る男の姿。
地味な場面ですが好きなのです。
第6弾は『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン』から。
この本には、
大切な人を失った方の心に届いていくものが流れています。
生きてる人がする「喪の仕事」。
そしてLife goes on。
人生は続いていくということ。
この年(2011年春)に発売されたのは、
偶然ではなく必然だったようにも思えました。
「喪の仕事」という言葉について、もう少し。
これは、葬儀そのものを指すと言うより、
残された者、これからも生きていく者たちに、
どう生きるのかということ。
それを勘一が伝えていく時、
幾つもの心が解き放たれていき、
心動かされました。
ぜひ読んで欲しいシーンです。
第7弾『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン』から。
意外な人の見事なドラムさばきのシーンが華やかで痛快でした。
そして、じんわりとさせてくれるのは青と池沢さんの会話。
何人ものいろいろな母が出てくるあたたかい物語。
ちょこちょこ出てきていたけど、
『Q.O.L』ファンにも嬉しいその後のお話も。
第8弾の番外編『フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン』から
この作品では、
いろんな出会いが綴られています。
本編の中で存在感が大(最大?)なのに、
これまでちらっとだけしか登場しなかった秋実さんが動く、喋る。
本格的な彼女のお話はもう少し後ですが、
登場しただけで嬉しい神シーンでした。
第9弾の『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』から
高校に進学せずにイギリスに行くという研人に話をする花陽。
話終わってお互いの手をパンと打ち合う場面に、
シリーズ当初はまだ小学生だった研人と花陽なので、
あぁ二人とも大きくなったよなぁと、
親戚のおばちゃんのように成長を感じて、
しみじみしました。
第10弾の『ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン』から。
人生の進路変更をする若者に伝えた勘一の言葉。
「有名だから偉いんじゃねぇ。才能があるから凄いんじゃねぇ。真面目にコツコツと、自分のできることを一生懸命やって、ちゃあんと暮らしていける奴がいちばん凄いんだ」
東京バンドワゴンの登場人物の中には、
有名人や会社社長なども出てきます。
でも、そういうことよりも、
家族そろってご飯を食べることを大切にしたり、
日々を大事にしたりして、
地に足をしっかりと着けた様子が要所要所に出てきます。
その暮らしの場面すべてが私にとっては神シーンなのだなと、
この勘一さんの言葉を読みながら思いました。
第11弾の『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン』から。
〈金持ちの変態のあしながおじさん〉。
この言葉だけだと、とってもイメージ悪いものに聞こえますが、
無償の愛が溢れるものなのです。
顔も心もイケメンとは反則です(笑)。
第12弾の番外編『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』から。
この本にもLOVEがいっぱいあるのですが、
いつもヘラヘラしている一色さんが、
怒って訴える場面が好きです。
芸能というエンターテイメントへの溢れる愛が伝わってくるのです。
そして我南人が一番最初に、
“誰”に「LOVEだねぇ」と言ったのかということ。
いろんな愛の物語。
第13弾の『ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン』から。
これはもうタイトルにある〈ヘイ・ジュード〉を歌う場面です。
幼かったあの子が「結婚するから」という言葉を吐いたので、
こっそり(勝手に)見守ってきたおばちゃん(=私)からしたら、
ドキッとしました。
「もうそんなことを言うようになったの」という感じで。
そして、その後に続く言葉にも、
「本当に大きくなって」とウルウルきました。
でも、それよりも強い印象を与えたのは、歌。
やはり歌の力はすごい。
第14弾の最新作『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』から。
ちっこい子が曾祖父ちゃんの言葉&態度真似てる場面が、
可愛くて微笑ましいです。
そして、いろんな覚悟。
男も女も老いも若きも、それぞれが持つ覚悟。
その強さに心震えます。
そしてついにあの人が?
いやぁ、長くなっちゃいましたね。
めちゃくちゃ好きなのがばれちゃいますね♪
好きなものがあるって、
とっても幸せなことだなと思っています。
生きていれば悲しいことも苦しいこともあるけれど、
それでも、
好きなものがあることは、
心の励みになるから、
「よし!生きていこう!!」って思えますものね。
あなたの〈好き〉も大事になさってくださいね。
今日もまたお読みくださいまして、
ありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。
天使のまんまるでは、
リーディングやアニマルコミュニケーション、
天然石グッズなどの癒しの道具販売など行っております。