
物事を見るときに、限定解除するとずいぶんと広く見渡せます。
これからお話していくのはアニマルコミュニケーションでのことですが、『動物』と限定しないで事象を見てみると、何か新しいことが見つかるのではないでしょうか。
お客様:チワックスのSちゃん(奈良県)
※元保護犬のSちゃんは、とってもこわがりさんです。

Sちゃんが怖い時にはどうしてほしい?



怖いものから遠ざけて欲しい。



そうね。可能ならそうしてあげたいわ。ただ、すべてがそう出来るかというとそれはムリなの。



うん、そうだよね。難しいんだよね。



どうしてそんなに怖がりさんなんだろ?何か理由はあるのかな?保護されたことと関係あるのかな?



うんと。深い理由とかはわたしにはわからない。



さっきから「耳」って言葉やイメージが浮かんでいるのだけど、何かお耳に関することがあるのかしら?



うん、あぁ、そうだなぁ。わたし、お耳はとってもいいのよ。



そう?



お耳垂れているけど、結構いい方だと思うんだ。



だからいろいろと気になる?



うんと、そうだな。不快な音とか雰囲気とか、敏感にキャッチしちゃうかも。



そうか。敏感だと気になるよね。



うん。なんかね、そういうの分かるの。



気配に敏感なんだ。



うん、かなりね。



それじゃぁ、しんどいことも多いよね。



うん、疲れちゃう。



お疲れさまだね。



うん、お疲れさまだよね。そっか、それだよ。



なに?



「おつかれさま」って言って欲しいかも。



言って欲しい?



うん。(いろいろと怖いものがあって)お疲れなんだってこと、理解して欲しいのかもしれない。認めてもらって、それで心が楽になる気がする。



そう?



うん。わたし、Tちゃん(先住犬)が好きなのは、そういうことみんな、受けとめてくれるからかもしれない。



そっか、Tちゃんすごいね。



うん、大好き。



ここはね、Sちゃんの本当のおうちだからね。



うん。



だから、安心して暮らしていいんだからね。



うん。



でも、怖いこともあるんだね。



うん、そう。



みんなね、それぞれ色んな物、怖いものあると思うんだよ。



そうだよね。



だからね、怖いものがあってもいいんだよ。あなたにはそれを守ってくれる家族がいるんだからね。



うん、そうだね。分かってくれるよね。



ええ大丈夫。分かってくれるわ。



うん、わかったよ。ありがとう。



あなたの今世の目的って何だろう?



なんだろう。怖さを知ることかな、もしかして。



怖さを知ること?



生きているのって、それぞれが勉強で、少しずついろんなことを学ぶってことは聞いているの。一度に一遍にたくさんは学べないって。
わたしの場合、「こわい」ってことを知ろうとしているのかも。敏感で怖いことイヤだけど、そうやって怖いことを知らなくちゃいけないのかもしれない。



それは大変なことだわ。



うん、そうだよね。楽じゃないよね。ひとりなら出来ない。でも、家族がいるから出来るのかもしれない。



そうか、そのための私たち家族ね。



うん、きっとね。



わたしたちに望みや言いたいことはある?



わたしのありのままを受け入れてほしい。



ありのまま?



うん。怖いって言うわたしの気持ち。ビックリしてしまう気持ち。こわがり。そういうこと全部、認めて受け入れてほしい。
きっとそれがわたしの安心に繋がる。そんな気がしてる。
途中、適宜省略しております。
掲載をご許可くださったSちゃんのご家族様どうもありがとうございました。
「こわい」ことを克服するための訓練などがあります。人間でもありますよね。
克服すべきもの、矯正すべきものとして、とらえられることが多いのではないかと思います。克服出来たら一番いいのでしょう、もちろん。
でも、こわいものがあってもいいんじゃないかな。こわいものがあって、それを怖いって思ったり「あ〜、よしよし」ってトントンされることって、悪いものではないと思うのです。
そういうことは、あってもいいんです。こわがりでもいいんです。
このことをSちゃんから教えられたように思っています。
会話を始めるまでは、こわいことは克服しないとダメだよなとそう思っていたのです。でも、そればかりが正解ではないんだなと気づかされました。
「こんなこと怖がって、バカみたい」とか、
「怖くないんだから、平気だから、もっと克服していかないと」とか、
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ(by 碇シンジくん)」とか、
じゃなくてもいいと思うんです。
「そうか、こわいのか。そういうこともあるよね。だんだんと怖さが薄れていくといいよね。でも、コワイものは仕方がないよね」と受け入れてあげられたらホッと出来るんですもの。
そういう形があってもいいんじゃないかな。私は思っています。
Sちゃんのご家族は、こわがりさんを心配なさってました。Sちゃんの話を聞いて「そのまま受け入れていこうと思います」と強く仰っていました。
とっても素敵なご家族です。しあわせを手に入れたね。しあわせになるんだよ、Sちゃん!
恐怖を抱く想いを受け入れてもらえたら、安心感が増していって、いつかは怖くなくなるかもしれない。怖さが和らぐかもしれない。
無理矢理に恐怖を克服させなくてもいいんじゃないかなと思うんです。
ひとつの例ですが、克服するのも1つ、自然に任せるのも1つだと思っています。そしてそれを、個性として認めてくれる周りの環境があると心はまた変わっていくんじゃないかな。
これは人も動物も同じだと思います。
私たち人間だって、怖くてたまらないものを、無理矢理克服しろ、矯正しろって言われて訓練されるのって、どうです?出来ますか?出来る場合も、出来ない場合もあるんじゃないかしら。
「そっか、こわいのか。まぁ、だんだん、こわくなくなっていくといいよね」程度で、さらっと流してもらって、あとは普通に対応してもらうと、「なんだ、怖いと思っていたけど、大したことじゃないかも」と変わっていく可能性だってあるんですよね。
人も動物も同じなんです。ともに心を持っている生き物だから。
などと書いていたら長くなっちゃいました。ま、いつものことですね(笑)
今日もまたお読みくださいまして、ありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。
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