こわがりでもいいんだよ

物事を見るときに、限定解除するとずいぶんと広く見渡せます。

これからお話していくのはアニマルコミュニケーションでのことですが、『動物』と限定しないで事象を見てみると、何か新しいことが見つかるのではないでしょうか。

お客様:チワックスのSちゃん(奈良県)
   ※元保護犬のSちゃんは、とってもこわがりさんです。

おどり

Sちゃんが怖い時にはどうしてほしい?

Sちゃん

怖いものから遠ざけて欲しい。

おどり

そうね。可能ならそうしてあげたいわ。ただ、すべてがそう出来るかというとそれはムリなの。

Sちゃん

うん、そうだよね。難しいんだよね。

おどり

どうしてそんなに怖がりさんなんだろ?何か理由はあるのかな?保護されたことと関係あるのかな?

Sちゃん

うんと。深い理由とかはわたしにはわからない。

おどり

さっきから「耳」って言葉やイメージが浮かんでいるのだけど、何かお耳に関することがあるのかしら?

Sちゃん

うん、あぁ、そうだなぁ。わたし、お耳はとってもいいのよ。

おどり

そう?

Sちゃん

お耳垂れているけど、結構いい方だと思うんだ。

おどり

だからいろいろと気になる?

Sちゃん

うんと、そうだな。不快な音とか雰囲気とか、敏感にキャッチしちゃうかも。

おどり

そうか。敏感だと気になるよね。

Sちゃん

うん。なんかね、そういうの分かるの。

おどり

気配に敏感なんだ。

Sちゃん

うん、かなりね。

おどり

それじゃぁ、しんどいことも多いよね。

Sちゃん

うん、疲れちゃう。

おどり

お疲れさまだね。

Sちゃん

うん、お疲れさまだよね。そっか、それだよ。

おどり

なに?

Sちゃん

「おつかれさま」って言って欲しいかも。

おどり

言って欲しい?

Sちゃん

うん。(いろいろと怖いものがあって)お疲れなんだってこと、理解して欲しいのかもしれない。認めてもらって、それで心が楽になる気がする。    

おどり

そう?

Sちゃん

うん。わたし、Tちゃん(先住犬)が好きなのは、そういうことみんな、受けとめてくれるからかもしれない。

おどり

そっか、Tちゃんすごいね。

Sちゃん

うん、大好き。

おどり

ここはね、Sちゃんの本当のおうちだからね。

Sちゃん

うん。

おどり

だから、安心して暮らしていいんだからね。

Sちゃん

うん。

おどり

でも、怖いこともあるんだね。

Sちゃん

うん、そう。

おどり

みんなね、それぞれ色んな物、怖いものあると思うんだよ。

Sちゃん

そうだよね。

おどり

だからね、怖いものがあってもいいんだよ。あなたにはそれを守ってくれる家族がいるんだからね。

Sちゃん

うん、そうだね。分かってくれるよね。

おどり

ええ大丈夫。分かってくれるわ。

Sちゃん

うん、わかったよ。ありがとう。

おどり

あなたの今世の目的って何だろう?

Sちゃん

なんだろう。怖さを知ることかな、もしかして。

おどり

怖さを知ること?

Sちゃん

生きているのって、それぞれが勉強で、少しずついろんなことを学ぶってことは聞いているの。一度に一遍にたくさんは学べないって。
わたしの場合、「こわい」ってことを知ろうとしているのかも。敏感で怖いことイヤだけど、そうやって怖いことを知らなくちゃいけないのかもしれない。

おどり

それは大変なことだわ。

Sちゃん

うん、そうだよね。楽じゃないよね。ひとりなら出来ない。でも、家族がいるから出来るのかもしれない。

おどり

そうか、そのための私たち家族ね。

Sちゃん

うん、きっとね。

おどり

わたしたちに望みや言いたいことはある?

Sちゃん

わたしのありのままを受け入れてほしい。

おどり

ありのまま?

Sちゃん

うん。怖いって言うわたしの気持ち。ビックリしてしまう気持ち。こわがり。そういうこと全部、認めて受け入れてほしい。
きっとそれがわたしの安心に繋がる。そんな気がしてる。

途中、適宜省略しております。
掲載をご許可くださったSちゃんのご家族様どうもありがとうございました。

「こわい」ことを克服するための訓練などがあります。人間でもありますよね。

克服すべきもの、矯正すべきものとして、とらえられることが多いのではないかと思います。克服出来たら一番いいのでしょう、もちろん。

でも、こわいものがあってもいいんじゃないかな。こわいものがあって、それを怖いって思ったり「あ〜、よしよし」ってトントンされることって、悪いものではないと思うのです。

そういうことは、あってもいいんです。こわがりでもいいんです。

このことをSちゃんから教えられたように思っています。

会話を始めるまでは、こわいことは克服しないとダメだよなとそう思っていたのです。でも、そればかりが正解ではないんだなと気づかされました。

「こんなこと怖がって、バカみたい」とか、
「怖くないんだから、平気だから、もっと克服していかないと」とか、
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ(by 碇シンジくん)」とか、
じゃなくてもいいと思うんです。

「そうか、こわいのか。そういうこともあるよね。だんだんと怖さが薄れていくといいよね。でも、コワイものは仕方がないよね」と受け入れてあげられたらホッと出来るんですもの。

そういう形があってもいいんじゃないかな。私は思っています。

Sちゃんのご家族は、こわがりさんを心配なさってました。Sちゃんの話を聞いて「そのまま受け入れていこうと思います」と強く仰っていました。

とっても素敵なご家族です。しあわせを手に入れたね。しあわせになるんだよ、Sちゃん!

恐怖を抱く想いを受け入れてもらえたら、安心感が増していって、いつかは怖くなくなるかもしれない。怖さが和らぐかもしれない。

無理矢理に恐怖を克服させなくてもいいんじゃないかなと思うんです。

ひとつの例ですが、克服するのも1つ、自然に任せるのも1つだと思っています。そしてそれを、個性として認めてくれる周りの環境があると心はまた変わっていくんじゃないかな。

これは人も動物も同じだと思います。

私たち人間だって、怖くてたまらないものを、無理矢理克服しろ、矯正しろって言われて訓練されるのって、どうです?出来ますか?出来る場合も、出来ない場合もあるんじゃないかしら。

「そっか、こわいのか。まぁ、だんだん、こわくなくなっていくといいよね」程度で、さらっと流してもらって、あとは普通に対応してもらうと、「なんだ、怖いと思っていたけど、大したことじゃないかも」と変わっていく可能性だってあるんですよね。

人も動物も同じなんです。ともに心を持っている生き物だから。

などと書いていたら長くなっちゃいました。ま、いつものことですね(笑)

今日もまたお読みくださいまして、ありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。

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