『いのちの木』

「いてくれたら あったかい。いなくなっても あったかい。」帯の言葉

先日、えほん村に出かけました。
絵本の中に入ったようなたくさんのオブジェの数々。
オブジェのようだけど、ちゃんと座って本も読める。
子供の頃のワクワクとした気持ちがいっぱいになる素敵な場所です。

お利口さんのワンコなら一緒に入れるのが嬉しくて、
以前、ロンと訪れたこともあります。
今でもワンコO.K.だと思いますが、
入館される際には聞いてみてくださいね。

たくさんある絵本は、
どれも手にとって読むことが出来ます。
何を読もうかと見ていたら、
この本が目に飛び込んできました。

だけど、
一旦は別の本にしようかと思ってあちこち眺めるけれど、
やっぱり気になって手に取って読み始めました。

『いのちの木』ブリッタ・テッケントラップ作絵・森山京 訳(ポプラ社)
この秋に出たばかりのホヤホヤ本です。

読み出していくと、
いつの間にか、
涙がポロポロッとこぼれ落ちていました。

私は割と人前ではあまり涙を流さないのです。
へそ曲がっているし。
そういう感情表現は、人のいないところで、ね。

だから、素直に涙が出てくるなんて、
自分でビックリしました。
やっぱり、
ピュアなエネルギーたっぷりの場所だったからかな。

この本、とっても心に染みいってきます。
(そばに置いておきたくて、家に戻った翌日には、買いに行っていました。)

大切な誰か(動物も含んでいます)を亡くした方の心に、
そっと寄りそってくれるのじゃないかな。

私は読書メーターで読書記録をしているのですが、
感想にロンのことを少し書いたら、
同じような方がいらしたんです。

また、Twitterでは素敵なことに、
担当編集の方と繋がって、
その方のこの本への想いも同様のものだと知ることが出来ました。

つながるもの。
「いのち」。

本の内容は、お楽しみにして欲しいから書かないけれど、
大切な「いのち」のことを、
じんわり感じさせてくれる素敵な本です。

私たちは、いろんな命とつながっている。
過去の多くの命、未来の多くの命、現在の多くの命。

血縁っていうだけじゃない、
身体を作ってくれるための食べ物もまた「いのち」。
連綿と続く「いのち」の環。

私にこの本を繋げてくれたのも「いのち」。
大切な大好きな小さな「いのち」。

どんな命も、素晴らしく尊い存在。

たとえ肉体が滅んだとしても、
その「いのち」がもたらしてくれた愛は、
永遠に失われない。

「いのち」って本当に素晴らしいもの。

そう感じさせてくれる素敵な本です。

大好きな人を亡くしたり、
大好きな動物を亡くしたり、
悲しみで心がいっぱいになることは、
私たちにはあるけれど、
それでも、その「いのち」が、
多くのものを与えてくれているんだと、
そう気づかせて、
そっと励ましてくれるような、そんな本です。

生きていきましょう。
大好きな「いのち」に支えられながら。

今日もまた、お読みくださってありがとうございます。
たくさんの愛と感謝を。

〜 今日のいいこと 〜
☆ 寮美千子さんの『祈りのちから』も手に入れた〜。
  じっくり楽しもうっと。
☆ ここのところ、絵本に導かれています。
  別の所でも、素敵な絵本と出会うことが出来ました。
☆ 生きていること
〜 ☆ ☆ 〜