『ぼくの犬』

図書館に行って本を借りて、さあ帰ろうと思って、
ふと近くの本棚を見たら、この絵本が飾ってありました。

ジョン・ヘファナン文、アンドリュー・マクレーン絵
福本友美子訳『ぼくの犬』です。

犬と一緒に暮らしているから、
どうしても、犬ものには心惹かれてしまうのですが、
もう借りちゃったしなぁと思って、
一度は図書館を出ましたが、
やっぱり気になって借りることにしました。

ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦に巻き込まれた少年の物語です。
オーストラリア児童図書賞を受賞しているので、
ご存じの方もいらっしゃると思います。

私はまったく知らなかったのですが、
目に付くように飾っていてくれた図書館の職員さんに感謝です。

季節柄なのでしょうか。
ここしばらく、
かつての大戦などの戦争をテーマとした書物を、
いろいろと読んでいました。
この絵本は、その時代ではありませんが、
戦争物には代わりがありません。

戦争をテーマとしたものと言っても、
いろんなものがありますよね。
私が読んだ物は、
ユダヤ人だったり、ロマの人たちだったり、
子どもだったりといった、
戦争弱者と云う存在が登場するものでした。

なかでも、
淡々と自分たちの体験したことを書かれたもののほうに、
特に、心動かされました。

同じような時代をテーマとした耽美小説を読んだのですが、
「事実は小説よりも奇なり」の言葉どおり、
事実を扱ったもののほうが、やっぱり、心に響いてきました。

この『ぼくの犬』は、あくまで物語です。
でも、おそらく、
こういう事は実際にあるのだろうなと思わせてくれます。
それと、声高く叫ぶのではないけれど、
戦争の愚かさも静かに訴えています。
だから余計に、心に響いてくる本となるのでしょうね。

本当に大切なことは、とてもシンプルなものですものね。

いい本に出会えました。

今日もまた、お読みいただきましてありがとうございます。
いっぱいのLOVEをこめて

〜 今日のいいこと 〜
☆ 素敵な本との出会い
☆ 今日も、ワンコは、やっぱり走る
☆ 雨で洗濯乾かないかなぁと思ったけど、大丈夫そう
☆ 夏場の冷や奴って、なんであんなに美味しいんだろう