『ロング・ドッグ・バイ』

昨日は猫本だったので、今日は犬本のお話を。

霞流一『ロング・ドッグ・バイ』です。
何気なしに目に付いたので、
手に取ってみたら可愛らしい表紙でした。
なので、読んでみることに。

犬と一緒に暮らしているので、
犬物は、やっぱり気になります。

子供を持つと、子供が出てくるドラマなどは、
泣けて泣けて仕方がないという方がいらっしゃいますが、
それと同じで、
犬飼いだと、犬が出てくるドラマなどは、
やっぱり泣けてきます。

とはいっても、このお話は、
そういう泣けるものではありません。
犬たちが大活躍をするお話です。

ある事件の依頼をご近所の犬から受けた、
探偵(?)犬アローが、
ご近所のたくさんの犬たちの協力の下に、
事件解決をするお話。
それぞれ得意技を駆使するG8と呼ばれる8匹の犬たちも、
大活躍。
カンフーならぬワンフーの達人の、
チャウチャウ犬のシンチーと言うネーミングも面白かったな。

捜査に行くのに、
繋がれている犬はどうするのだろうと思っていたら、
ちゃんと、
錠前外し(ではないのですが)の犬もいました。
お見事。

そして、

「DOGの反対はGOD」だとか、

「何か疑問にぶつかったら、俺たちと過ごした日々を思い出せ。それで充分なはず。自分でヒントをみつけられるさ。お前は、もう、お前なんだから」

「他の誰でもない。みんな一匹ずつ違う。それでいいんだってお互いに思えるから、俺もみんなも自分らしくできるんだ」

などと、
いろいろと考えさせてくれる言葉もありました。
霞さんはかなりの犬好きなんだろうなぁ。

ワクワクして、面白い小説って、やっぱり楽しいです。
でもって、犬が大活躍するお話は、もっと好きです。

愉しい本でした。

今日もまたお読みいただきましてありがとうございます。

いっぱいのLOVEをこめて